理工学部 社会基盤・環境コース4年生（2025年3月現在）の端本 蓉さん（環境衛生工学研究室）が、土木学会東北支部研究奨励賞を受賞しました。

【発表題目】
　下水消化汚泥のプラズマ処理による重金属類の溶出特性

【著者】
　端本 蓉、高橋尚暉、山本達也、高橋克幸、石川奈緒、伊藤歩

　本表彰は、当該年度の土木学会東北支部技術研究発表会において、優れた研究成果を発表した論文の発表者で、当該年度の 3 月 31 日現在において 36 才未満の東北支部会員に授与されるものです。土木工学に関して優れた技術開発や研究を行った技術者・若手研究者を表彰し、その成果を讃えることを目的としています。

【受賞理由】
　下水汚泥は窒素やリンなどの肥料成分を含むため、肥料原料としての有効利用が求められている。一方で下水中に含まれるカドミウムやヒ素などの有害な重金属類は下水処理過程において汚泥に移行して濃縮される。本研究は汚泥の酸性化とプラズマ処理を併用した場合での汚泥からの重金属類の溶出除去手法を提案したものである。プラズマ処理によって重金属類の溶出が向上することを明らかにしており、その新規性と将来性が高く評価された。

（土木学会東北支部ウェブサイト　令和６年度受賞者一覧）
https://www.jsce.or.jp/branch/tohoku/award

本件に関する問合せ先：
理工学部　教授　伊藤　歩
aitou_at_iwate-u.ac.jp