今野・游研究室とモンゴル科学技術大学のGanbold Ganchimeg准教授らの国際共同研究成果が国際会議Cyberworlds2024で Best Poster Award を受賞
2024.11.18
2024年10月29~31日に山梨県立図書館で開催された国際会議 The 23rd International Conference on Cyberworlds (Cyberworlds2024)において、理工学部今野・游研究室とモンゴル科学技術大学情報通信技術学院の Ganbold Ganchimeg 准教授らの国際共同研究成果が Best Poster Award(優秀発表賞)を受賞しました。
【受賞題目】
Restoration of Taikhar Rock Painting with Color Image Processing
【受賞者】
Ganbold Ganchimeg (Mongolian University of Science and Technology)
游梦博 (理工学部システム創成工学科知能・メディア情報コース)
今野晃市(理工学部システム創成工学科知能・メディア情報コース)
Bataa Otgonbayar (Mongolian University of Science and Technology)
第一著者のGanbold Ganchimeg准教授は,2024年10月から12月まで客員研究員として、岩手大学理工学部の今野・游研究室にて文化遺産タイハール(Taikhar)岩絵のデジタルアーカイブ技術に関する研究に取り組んでいました。
【概要】
タイハール(Taikhar)岩は、モンゴルの有名な観光名所の一つです。高さ約20メートルのこの巨大な岩は、イフタミル・スムに位置し、ホイド・タミル川のほとりにそびえ立っています。岩の表面には、さまざまな時代の150以上の文字が刻まれており、最も古いものは6〜7世紀のトルコ時代に関連するルーン文字です。しかし、現在では多くの落書きによって、これらの古い文字の多くがほとんど見えなくなっています。
本研究では、文化遺産の保護を目的として、コンピュータビジョンと機械学習の技術を活用し、Taikhar岩に刻まれた歴史的な刻印と新たな落書きを自動的に区別する方法の開発を目指しています。本稿では、画像処理技術を用いて歴史的な刻印部分を前景として抽出し、刻印と背景の区別がつきにくい部分の境界を強調する実験成果について報告しました。